20160301-01

柔らかい布団に包まれる瞬間。
この瞬間を求めるために、睡眠を楽しみにしている人も少なくないと思います。

しかし、睡眠する寝床の状態によっては、
腰痛を起こしたり悪化させたりしてしまう場合があります。
どのような点を注意すれば、
腰痛に影響しない睡眠環境にできるのでしょうか?

身体と頭を休ませる睡眠は、
人間にとって必要不可欠なものであるといえます。

しかし、寝相や寝床に問題があると
腰痛を起こしたり悪化させたりしてしまう恐れもあるんです。

●睡眠の効果

睡眠は、疲労回復や記憶の整理などを行うために必要な行為です。
身体の細胞の再生を促すホルモンの分泌や栄養供給が活発に行なわれ、
活動中に蓄積された疲労や筋肉の損傷を癒す働きが発生します。

同時に、脳は睡眠中に活動中の記憶をまとめる作業を行なっています。
睡眠中に夢を見るのは、この記憶の整理を行うことによって起きる
副産物であるといえます。

●睡眠時の安静

風邪などの病気のときは、
『寝て安静にしていればすぐに治る』と言われることが多いものです。

実際に、睡眠時は寝返りを打つ程度しか身体を動かさないので
安静にしている時間が非常に長いのが特徴といえます。

しかし、眠くもないのに睡眠を取ると
時間の感覚や記憶に混乱が生じてしまうことも少なくありません。
安静にしなければならないのであれば、
昼間は起きていた方が良いといえます。

●睡眠が腰痛を悪化させる?!

安静にしていられる時間を確保できるだけでなく、
治癒活動が行なわれる睡眠という行為は、
腰痛を持つ人にとってはありがたいものであるといえます。

しかし、睡眠中の寝相は、腰に負担をかける要素になりうる側面があります。
仰向けで寝ている姿勢は、見方を変えれば腰を敷布団に直接押し付ける姿勢でもあるので、
長時間にわたって腰に負担を蓄積させてしまう恐れがあります。

うつ伏せで寝る人も少なくないのですが、
息苦しくなって寝返りを打ってしまうこともあるので難しい問題であるといえます。

●寝床の問題

寝床は快適な睡眠をする上で欠かせない環境であるといえます。
しかし、腰痛を患っている時の寝床は、
腰痛がないときの寝床と違う、ということを知らない方も多いんです。

一般的には、ふかふかで柔らかいマットレスが敷かれた寝床が
最高であると考えられています。
でも、腰痛を持っている人にとっては逆効果になる場合も。
柔らかいマットレスは腰が沈んでしまい、
睡眠中に背面にかかる負荷が腰に集中してしまうんです。

●活用したい、抱き枕

腰痛に悩んでいる人にお勧めなのが、抱き枕です。
抱き枕を使うことで、抱きつく姿勢の寝相を維持しながら寝ることが出来るため、
腰にかかる負担が小さくなります。

仰向けでなければ眠れないという人は、
膝の下に抱き枕を敷いた状態にすると腰への負担を和らげることが出来ますよ。