痔の治療をする場合、基本的には薬品による保存治療になります。
痔の症状が薬品では対応できない場合は手術をするケースが多いですが、
そうでない場合は保存治療を行ないつつ痔の原因を取り除き、
鎮静化させていくのが最も体に負担を与えずに済みます。

保存療法の中で最も即効性と確実性がある方法として、
座薬による治療があげられます。

座薬は、主に内痔核に対して使う薬で、3~4cmほどの棒状になっています。
これを手で肛門内に押し込んで、患部に到達させます。

座薬は最初は固形ですが、肛門内に入れると体温で溶け出し、
薬剤が患部に直接届きます。

内服薬などよりもお薬が患部に届きやすい、という点では
座薬の効果は絶大です。

基本的には、就寝前に使うことが多く、
用法容量を守って使うことが大切です。

排泄後に痛くて仕方がないという際にも、
座薬を使うことで症状を和らげることができます。

また、排泄後に使うよりも排泄前1~2時間程度前に使うほうが
効果があるようです。

詳しい使用法は、座薬ごとに微妙に違うことがあるので、
主治医による指示や説明書の指示に従いましょう。

・長期使用をしたいなら

痔が長期化すれば、座薬の使用期間もそれだけ長くなります。

座薬を長い間使うことが予見できる場合や、
思ったより治療が長引くという際には、
ステロイドが配合されていない座薬を使いましょう。

ステロイドは、痔以外にも皮膚炎や消化器官系の炎症の治療に使われる
強力な抗炎症剤で、高い効果がある反面副作用も強いです。

ですので、痔を短期に集中的に治療する場合はステロイド配合のものを、
長期にわたって治療する際にはステロイド未配合のものを
使うようにしましょう。

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