お酒の飲み過ぎで、翌日頭痛になることがあるようですね。

二日酔いによる頭痛はいくつか原因があります。
アルコールの分解過程でできるアセトアルデヒドによるものと、
脱水症状によるものが主なものです。

アセトアルデヒドが脳内に入ると毒性を出してしまうので、
体は中和をするために酸素を多く取り入れようとします。
このときに血管を拡張するため、神経を圧迫して頭痛が起きます。

アルコールを代謝するためには大量の水分を消費するので、
お酒を飲み過ぎたときは脱水症状を招くんです。
このときに頭部にある水分も消費されて低圧状態になり、
これが刺激となって頭痛を感じるんです。

他にも、低血糖によるホルモン分泌異常が
頭痛をおこすという説もあります。

いずれにせよ、血管の拡張による頭痛なので、
片頭痛に似たような、ズキズキとした痛みが起きます。

アセトアルデヒドは、アルコールと同様で
汗や尿から排泄されるので、
水分補給が二日酔い解消の重要な対策になってきます。
できれば、すぐに体に浸透するスポーツドリンクがお勧めです。
水分と同時に糖分を補給できるので、
アルコール分解の助けにもなります。

お茶やコーヒーなどカフェインを含む飲料は、
血管の収縮作用がありますので、
二日酔いによる頭痛を解消する効果があります。

飲み物以外にも、首筋を冷やして血管の収縮を促すのも
効果がありますよ。

もし、お酒を飲んだ後、目の奥に強烈な痛みを感じるようであれば、
慢性頭痛の一種である群発頭痛の疑いがあります。

群発頭痛は痛みが起こるサイクルが決まっているうえ、
お酒を飲むとほぼ発生することがわかってきています。

もし群発頭痛と診断されたら、群発期(頭痛の起こる時期)の飲酒は厳禁ですよ。