緊張性頭痛と片頭痛は、
ともに慢性頭痛(「頭痛持ち」の頭痛)の一種ですが、
その起きる原因や症状の程度は違ってきます。

緊張性頭痛は頭を締め付けるような痛みが長く続きます。
日常生活や仕事はなんとか続けられる程度のものです。

一方、片頭痛は脈動に合わせたズキズキとした痛みが特徴で、
場合によっては吐き気を伴います。
体を動かすたびに強く痛みを感じるので、
日常生活に支障が出ることもあります。

緊張性頭痛の原因は筋肉の緊張であり
肩、首筋など頭部周辺のコリを解消することで
改善することが多いです。

片頭痛は頭に張り巡らされた血管の拡張により
周囲の神経が圧迫されて痛みが起きます。
しかし、血管の拡張を誘発するきっかけは
人によってマチマチなので、
患者さんごとに原因を突きとめることが必要になってきます。

緊張性頭痛も偏頭痛も「頭が痛い」という症状は同じですが、
対処や予防の方法は違いますので、
お医者さんにかかるときは具体的にきちんと説明することが大切です。

共通して言える予防策は、ストレスをため込まないこと。
ストレスと一口に言っても色々です。
緊張性の方は文字通り精神的な緊張が影響するので
まずはリラックスすることが大切。

片頭痛の方は、音や光、気圧など環境の変化によるストレスが
悪影響となっていることがあります。
そういった変化をなるべく避けるか、
無理なら鎮痛剤や冷感パッドなど痛みが起きた時のための
対策を講じましょう。

また、片頭痛の症状を和らげる鎮痛剤も、
緊張性頭痛の場合は効果を得られない場合が多いです。
自分の頭痛の原因を正しく知って、適切な対処をしましょう。