『五十肩を治す薬はあるのでしょうか。』

五十肩に直接効果が出るような薬は、残念ながらありません。
ですから、肩を動かす時の痛みに対して効果のある消炎鎮痛剤や、
時にはステロイド、そして筋肉を和らげる作用のある薬を
処方されることが多いようです。

また、薬とはちょっと違いますが、
ビタミン剤やヒアルロン酸を処方されることもあります。

ヒアルロン酸は注射によって患部に直接注入します。
直接注入することで、関節の滑りを良くしたり、
負担をかけないようにしたりすることが可能です。

他には、漢方で治すという方法もあります。
漢方薬は、患部に直接働きかける類のものではありません。
体全体を活性化することで、肩の痛みにも働きかけるというものです。
劇的な効果や即効性はは望めませんが、
身体を全体的に調節していくという意味では有効な方法です。

これで五十肩が早く治れば、言うことなしですよね。

サプリメントを活用する、という方法もあります。
サプリメントは、あくまで不足している栄養素、
微量に体内に存在しているけれど摂取が難しい亜鉛などの
ミネラル類を補足的に摂取することが目的です。

ただし、間違った治療法はしないように気をつけてください。
肩を動かしてはいけない時期に、
激しいい運動をしてしまうことは避けたいものです。

●ステロイド注射

ステロイド注射は、炎症を抑えたりする効果が高く、
症状の改善もみられます。
しかし、長期の使用によって関節自体を壊すことがある、と
いわれていますので、何度も使ったり恒常的に使うことはNGです。
数回使用して効果がない場合は、中止するようにしましょう。

●神経ブロック注射

神経ブロック注射による治療法もあるようです。
神経の支配域に異常が出ている場合に、
専門医が神経ブロック注射を施こすことがあります。

この神経ブロック注射は、五十肩の根本治療法ではなく、
痛みをコントロールするための対象治療です。