五十肩を予防するには、
体の動きを改善する必要があります。

五十肩というのは、簡単にいえば肩関節の炎症です。
ですから、肩関節自体を無理に動かすような、
また痛みの出るような体操は避けるべきです。

五十肩を予防するための体操は、肩関節自体の体操ではなく、
肩関節に負担をかけない体を作るための体操が必要です。

つまり、五十肩を予防する体操というのは、五十肩を治療する体操ではなく、
肩関節に負担をかけない体を作るための体操だと考えましょう。

●五十肩の予防体操 その1

1)椅子に、浅く腰かけます

2)手を膝の上に乗せます

3)片方の手を体の前に出します
 このとき、手のひらを下に向け、床と平行になるまで腕を伸ばします
 もし、痛みが出た時は、痛みの出ないところまでにしましょう

4)肩、上半身をゆっくりと倒しながら、手を前に伸ばすようにします
 体ごと、肩関節に負担を掛けないように意識して、
 肩の力を抜いて、上半身をひねるようにするのがコツです

5)伸ばした状態で深呼吸をします

6)ゆっくり元に戻します

7)反対側の手を使って3)〜6)を行ないます

五十肩の予防体操をする時は、肩の痛みが出ない範囲で行って下さい。
肩の痛みが出るほど腕をあげてしまうと、五十肩が悪化する可能があります。
十分注意して行なって下さい。

●五十肩の予防体操 その2

1)椅子に、浅く腰かけます

2)手を膝の上に乗せます

3)片方の手を、斜め上前方に上げます
  上方向に45度、右手であれば右側に45度の方向です

4)手の延長線上にゆっくり手を伸ばします
 この時に、肩の負担がかからないように
 体ごと持っていくようにするのがコツ

5)伸ばした状態で深呼吸をします

6)ゆっくり元に戻します

7)反対側の手を使って3)〜6)を行ないます

このとき肩が痛い人は、絶対に無理をして行なわないこと。
痛い場合は、手を上げるのは痛くない側の手だけやって下さい。
痛い側は手を上げず、体だけ同じ動きをするだけでも、効果があります。

●五十肩の予防体操 その3

1)椅子に、浅く腰かけます

2)手を膝の上に乗せます

3)片方の手を真横に上げます
 上に45度、右手なら右側に45度

4)そのまま手の延長線上に沿って
 ゆっくり手を伸ばします。
 体を真横に倒すようにします

 この時に、肩に負担がかからないように
 体ごと持っていくようにするのがコツ!

5)伸ばした状態で深呼吸をします

6)ゆっくり元に戻します

7)反対側の手を使って3)〜6)を行ないます

以上が、五十肩の予防体操です。

やる事は簡単ですが、痛みがある時には絶対に無理をしないで下さい。
上記の方法を手を上げず、体だけを倒して行うだけでも、かなりの効果があります。
あせらず、ゆっくりと行って下さい。

五十肩の予防には、肩と肩甲骨が同時に動く柔軟な体を作ることが大切です。
時間がある時、気づいた時に、こまめにやって下さい。