頭痛は、必ずしも頭部の異常によって起きるものではありません。

デスクワークや細かい手作業をするときは、
どうしても体が前かがみになりがち。
特にパソコンを使うことが当たり前になっている現代、
画面をしっかり見ていると徐々に画面に近づいていませんか?

前かがみの姿勢を続けていると、どうしても首に負担がかかります。
頭や腕のような、重いパーツを支えるために、
首筋や肩には多くの筋肉が集中しています。

前かがみの姿勢が続くことで、首筋や方の筋肉はずっと緊張したまま。
極端な話、頭が前へ転がっていかないように
首筋から頭部にかけての筋肉は緊張、つまり働きっぱなしなんです。

この緊張が続くと、後頭部を中心にギューッと
締め付けられるような痛みが走ります。

“きつい帽子を無理やりかぶせられたような”
といった表現をされる方もいらっしゃいます。
これが、あらゆる頭痛で最も多くの患者を占めるという
「緊張性頭痛」
です。

人によっては首こりの症状を自覚しておらず
頭痛だけを感じることがあるようですが、
根本的な原因は同じなので対処を誤る危険もあります。

緊張性頭痛は肩こりや首こりからくる頭痛なので、
これらのコリをほぐすだけでいくらか症状が軽くなります。

体のコリは大体の場合、血行不良が原因で起こっているので、
こっている部分を温めて緊張をほぐしましょう。

首に無理な負担をかけないように、
良い姿勢を保つことが一番の予防策です。

同じ姿勢でいることは避け、時々首や肩を
動かしてストレッチしましょう。

机とイスの高さの調節や寝具の選択など、
首の負担を軽くするような工夫も忘れずに。