子供の片頭痛には

「自家中毒」

という大きな特徴的な症状があります。

子供の片頭痛の原因も大人と同じ。
「セロトニン」という物質が関係しています。

セロトニンは小腸などにも存在するんですが、
子供の場合は脳で起きたセロトニンの異常が
腸内で症状を起こすこともあるんです。

実際にはセロトニンの関与により、
体内で「アセトン体」という物質が
大量に生成されることが原因と考えられます。

これは、自分の体内で作られた物質による
中毒のため「自家中毒」と呼ばれます。

症状は全く違いますが、
セロトニンの関与という点でどちらも
「頭痛の症状」であると認められています。

子供の頭痛にはまだたくさん原因があります。

小学生くらいの子供の場合、平日の学校のある日に
ストレスを感じて片頭痛をおこすことがあります。

何か精神的な原因がないか、
落ち着いて探してみてください。

弱視・遠視・乱視などで目を細めて見にくそうにしている子は
目の疲れによって頭痛が起こりやすくなります。

眼鏡をかけていて頭痛がするという場合は、
度が合っていないと思われます。

また思春期になってくると、
起立性調節障害(OD)による頭痛も現れます。

起立性調節障害(OD)とは成長期の急激な発達のために
自律神経の働きが乱れることを言います。

起立や寝起きの際の血圧低下が主な症状ですが、
それに伴って頭痛やめまいをおこしやすくなります。

ODについても、仮病や単なる子供の怠け癖だという誤解や
また周囲からそう思われるのではないかといった恐れから、
精神的ストレスを抱えやすくなります。

そのせいでまた頭痛をおこす。
ひどい時には不登校になる、、、

そんな悪循環を招かないためにも、
子供が訴えている症状にきちんと向き合うようにしましょう。