腰痛や肩こりは、時には日常生活を困難にしてしまうほど
影響の大きい病気といえます。

歩きにくくなったり、腕が上がらなくなったりと、
日常の様々な場面で支障を引き起こす腰痛と肩こりには、
どのような共通点があるのでしょうか。

腰痛と肩こりは、ともに日常生活の中で発症する可能性が高く、
かつ日常生活に支障をきたす病気であるといえます。

●腰痛の発症と影響

腰痛は、足腰に負担がかかる中腰などの姿勢や、
スポーツなどで身体を酷使することが原因となって、
腰の筋肉が緊張状態になり発症することが多いのが特徴の一つです。
場合によっては、腰椎の骨折が原因になっている場合もあります。

腰痛が発症すると、立ち仕事や歩行に困難をきたしたり、
何もしなくても痛みを感じたりといった症状が現われ、
日常生活が困難になります。

●肩こりの発症と影響

肩こりは、長時間パソコンを使用するなど、
姿勢の悪さや身体の酷使などによって肩の僧房筋が緊張状態に置かれ、
血行不良になることを原因として発症します。
肩の強張った感じや不快感を伴い、症状が重くなれば痛みを引き起こします。

肩こりを起こすと、肩が上がらなくなったり腕を動かすだけで痛みを感じたりするなどの
症状が現われるようになります。
場合によっては、頭痛の原因になることもあります。

●腰痛と肩こりの共通点

腰痛と肩こりには
・姿勢や筋肉の使い方に原因がある
・発症してしまうと日常生活に支障をきたす
という共通点があります。

●腰痛と肩こりの相違点

腰痛と肩こりの大きな違いは、
・肩こりは骨に関係していない
ということでしょう。
肩こりは、肩の血行不良が主な原因となります。
腰痛は血行不良や腰椎の骨折などが原因となります。
また、肩こりはマッサージで症状が緩和しますが、
腰痛の場合マッサージがかえって症状を悪化させる原因になることもあります。

●肩こりと腰痛の予防

肩こりと腰痛は、患部や原因などが違うものの、
似たような症状を引き起こす病気であるといえます。
では、肩こりと腰痛を予防するためには、
どのような点に注意すればよいのでしょうか。

1)姿勢に注意
腰痛も肩こりも、発症の際に姿勢が関わってくるのが
共通した特徴である、ということがいえます。
身体に無理させるような姿勢を長時間とり続けることは、
肩こりや腰痛の原因になるだけでなく、
血行不良を引き起こす恐れもあります。

2)休憩を取る
パソコンの前に長時間向き合うことは、
肩こりや腰痛だけでなく眼精疲労や頭痛の原因にもなります。
1時間に一回はパソコンから離れて休憩を取るように心がけましょう。
休憩中は軽い体操などを行って血行を改善したり、
アイマスクなどで目を休めたりすると良いでしょう。